新・新年度の指導~その5~9月■返事の指導~小さな「っ」~昨日、返事の練習をしました。 「はい」 の練習です。簡単なようですが・・・、 子どもの声は小さく元気があるとは言えないものでした。 黒板に、 『はい』 と書き、言わせました。小さい元気のない返事です。 「では、これはどうかな?」 と言って、その下に小さな「っ」を書きました。 『はいっ』 今度は少し大きないい返事になりました。 子ども達の顔がニッコリしてきました。 「なかなかいいね。では、これはどうかな?」 小さな「っ」をもう1つ、つけ加えました。 『はいっっ』 「おっ、いいね。素晴らしい。では、これはどうかな?」 イスから身を乗り出して待ちかまえている子どももいました。 小さな「っ」をもう1つ、つけ加えました。 『はいっっっ』 大きな声に子ども達自身がビックリしたようでした。 「立派!でも、大きすぎるのもね・・・ちょうどよいのが、 『はいっ』ですね。次からは、これでいきましょう。」 そう言って、返事の指導(?)を終わりました。時間にして2分ほど。。 誰もいなくなった放課後の教室。 黒板に明日のメッセージが書かれていました。 その中に、 「 5-1に、1人友達がふえました。あいさつしましょう。 『おはよっ』 とね。 」 とありました。 明日の朝は、小さな「っ」が大きな威力を発揮していることでしょう。 明日の朝も早く教室に行こう! ■子どもに話したこと ■ 1昨日話した三つ。 ○「しっかり」「キチンと」を具体的に考え実行しなさい。 そのために、 ・数字を入れる ・事実を見せる ということをしましょう。 ○「今からの努力」を大切にするのです。 努力には、 ・今までの努力 ・今からの努力 があります。 「今までの努力」の反省も大切ですが、 「今からの努力」をどうするのかは、もっと大切です。 確実に成長しあうために、この2つの話をしました。 機会を見つけて今学期も言い続けるつもりです。 夏休みの作品発表をスピーチで行いました。 子どもたちにとって、久しぶりのスピーチでした。 「明日するかもしれません」 と予告をしていましたが、決めたのは朝の時間でした。 実施したのは1時間目の除草作業が終わった2時間目。 教室には朝日新聞社の佐々木記者もいました。 「普段」とは少し違う雰囲気の中で行いました。 このような状況の中で行ったからか、 <少し落ちているな!> と感じました。とてもよく頑張っていましたが。 全員が指名なし(自分から前に出て)のスピーチを行った後、 ○自分から進んで表現しようという気持ちを強く持つこと ○自然な話し言葉になるように、2学期は勉強すること ○限られた条件の中で表現の工夫を考えること の3点を反省として話しました。 次回はもう少し気合いを入れてしてくれるでしょう。 期待して楽しみにしています。 ■1秒の言葉 1秒の言葉 SEIKO のCM 「はじめまして」 この一秒ほどの短い言葉に 一生のときめきを感じることがある 「ありがとう」 この一秒ほどの短い言葉に 人の優しさを知ることがある 「がんばって」 この一秒ほどの短い言葉で 勇気がよみがえってくることがある 「おめでとう」 この一秒ほどの短い言葉で しあわせにあふれることがある 「ごめんなさい」 この一秒ほどの短い言葉に 人の弱さを見ることがある 「さようなら」 この一秒ほどの短い言葉が 一生の別れになる時がある 一秒に喜び 一秒に泣く 一生懸命 一秒 一生懸命 コミュニケーション ■授業以前の問題 □授業以前の問題を調べ、考えています。 授業が成立するために当然必要な事柄を考えているのです。 具体的には、子どもの動きの『秒数』です。 例えば、 ・4~5人のグループに机を移動する場合の時間は? ・学級全体を「コ」の字型に机を移動する場合の時間は? ・教室の一番後ろの子が教室前に移動する時間は? ・学級全体で教室移動をする場合の整列の時間は? ・・・・ といった場合の子どもの動きに関することです。 他には、 ・持ち物 ・学習規律(これはいろいろあります) といったことや、 ・取り組みへの立候補の意欲 ・自己反省の深さ強さ といったことです。 このようなことが、ビシッとしていなければ、 そもそも「授業」は成立しないだろうと思っています。 ですから、そのための「基準」や「指導のあり方」を考えています。 そのためのポイントは、以下の3つあるように思います。 1.自分の実践をつぶさにふり返る 2.今までと違った視点で実践をふり返る 3.先行実践、文献にあたる この3つは、この順番で重要だと考えています。 「3」を中心とすると、「軽い」実践しかできないように思います。 ■教師の授業行為の分析 自分の授業を分析(?)しています。 どんな指示や発問をしているのか?、それはなぜか?をふり返り考え直しています。 例えば、 プリントを配り、 A:「何が書かれているのか分かった人は立ちましょう」 という指示をよくしています。 その指示の「意味」を考え直しているのです。 B:「何が書かれているのか読みましょう」 ではないのです。 このように、ひとつの行為の意味を考え直しているのです。 子どもの「動き」や「思考」を考えながら進めています。 なかなかおもしろいものです。 ■教師の考え方 放課後から、ある先生方としばらく話をしていました。 「学級を成長させるには、どのような考え方を教師がするべきなのか」 といった内容でした。 ・学級のどんなところを「押さえる」べきか ・教師の意識の持ち方は ・教師が覚悟を決めるとは、例えばどのようなことなのか ・指導の緩急とは具体的にどのようなことなのか ・・・・・ このような話題で盛り上がりました。 勉強になった時間でした。 ■学年学級指導 2学期の始業式以来の学年全体への指導をしました。 本年度も半分が過ぎた今、 気合いを入れて後半の学校生活をおくらせるためです。 学年全体を鍛えるために、ミッチリ45分間「語り」ました。 定期的に、節目にあたる時に、学年単位で指導します。 今後の見通しと、 そこで達成する目標と、 そのための考え方と、 具体的な行為像と、 ・・・・ 時には厳しく、しつこく、・・指導しました。 子ども達なりに理解し、自分(達)のあるべき姿を持つことが できたと判断しています。 これからも多くの失敗をしながら成長してくれることでしょう。 5年生一人ひとりの成長を期待しています。 「素直さ」という土台があるだけに、大丈夫でしょう。 ■その後、学級で「学級目標(年間目標)」を達成するための 「2学期の目標(学期目標)」を決め、確認しました。 生活面の学習面共に4つずつ決めました。 どれも「なかなか」の目標です。。。 今までになく新しい内容としては、 ・「沈黙の禁止」を当たり前にする ・秒単位のスピードアップを心がける といったものが出てきました。 これから本格的に「加速」していくでしょう・・。 ■あふれさせたい言葉 昨日の日記に書いたように、 「5年1組にあふれさせたい言葉・なくしたい言葉」 のアンケート結果が出ました。 学級総数33人。 =「5年1組にあふれさせたい言葉」= 1位・・ありがとう・・・32人 2位・・がんばって・・・20人 3位・・おめでとう・・・16人 4位・・どういたしまして はいっ・・・・・12人 5位・・ごめんね おはようっ おはよう・・・・11人 6位・・はい、どうぞ 遊ぼう・・・・・10人 その他 いいよ こんにちは すごいね やめり どうしたの 私(ぼく)にできることある ☆私が選んだことば☆ 「あっ、これいいな」と私が思ったことばです。 あたたかい学級を創りたいものです。 ~で~するんよ それいいね、やろう 心配したよ 遊んでよかった 先、どうぞ ■なくしたい言葉 学級の子ども達が選んだ「クラスからなくしたい言葉」です。 1位・・さいあくやん・・・・・・・16人 2位・・意味わからんし・・・・・・15人 3位・・こんで 近寄らんで・・・・・・・・14人 4位・・うぜぇ・・・・・・・・・・10人 5位・・○○がいると楽しくない・・9人 6位・・むかつく おまえ・・・・・・・・・・8人 その他 気持ち悪い 見んな どけ 何やりよんか 知らん **************************** 1学期は、下のような結果でした。 「あふれさせたい言葉」 第1位・・『ありがとう』 第2位・・『おはよう』 第3位・・『一緒に遊ぼう』 「なくしたい言葉」 第1位・・『ばか』 第2位・・『うるさい』 第3位・・『どっか行け』 これからも子ども達と言葉について考えます。 どのような授業をすればいいか、、、考えています。 ひとつ考えている授業は、 「『ありがとう』が必ずセットになってついてくる言葉のつかい方を考えよう」 というものです。 まだ構想中で、詳しくは報告できませんが・・・。 ☆ 上に書いた授業構想がまとまってきました。 いくつか考えれるようになって来ました。 ・・・・本を読み、考え、少しずつ固まってきました。 ■宿題・提出物の指導~キチンとしている子に言葉を 宿題や提出物などの指導についてです。 学級では、忘れる子どもとキチンとしてくる子どもがいます。 40人近くいるのですから、 忘れてしまう子どもがいるのは仕方のないことかもしれませんが・・・。 忘れている子どもときちんとしてくる子どもと、 どっちの子どもにどんな声かけをするべきか。 私は、きちんとしてくる子どもに声をかけます。 本気で力強くほめるのです。 それも、少し知的にカッコよく。 「がんばったね。君のような誠実な人と一緒に勉強できるのだから先生はとってもうれしいです」 「さすがですね。あなたなら必ずこうすると思っていました」 「君の今の表情がいい。とても綺麗です。心の中も同じでしょうね」 「力をつけたね。伸びる人はあなたのような人です」 ・・・・・・・・・ 子どもの目を見て全身でそう話します。 そう話すと、顔を上げ、胸を張り、 うれしそうに私を見ながら聞いてくれます。 忘れている子ども達も聞いています。 下を向いて、肩を落として、 何かを考え思いながら聞いています。 キチンとしてきた子どもに声をかけ力強くほめ続けます。 少しずつですが、忘れる子どもが減ってきます。 子どもも、みんな、 「よくなりたい」 「できるようになりたい」 と思っています。 ■「しかし」の言葉で逆の思考を 教室の中では「小さなトラブル」がよくあります。 例えば、 ・○○君が、じゃまをしてきた。 ・○○さんが、言うことを聞いてくれない。 といった子ども間で起こるトラブルです。 先生に言いにきた子どもは、必死になって相手の非だけを責めます。 ・ぼくが何もしていないのに・・・ ・私にはいつもそうしてくるんです・・・ 『そう。じゃあ、君の言いたいことを書いてくれる』 落ち着かせて事実を確認するためにも、本人の言い分を紙に書かせます。 もちろん相手の子どもにも、自分の言い分を書かせます。 たいていの場合、お互いの書いていることに「ズレ」があります。 自分の言いたいことだけだからです。 「お互いさま」の状態なのです。どちらにも非はある状態なのです。 双方が書き終わったときに、 『先生に見せて』 と言って、持ってこさせます。どちらも、 「絶対に私の方が正しい」 「○○君がいけないんだ」 といった顔をしています。 書いている作文もそのような内容になっています。 そして、私が読んでいる顔を真剣に見ています。 読み終わった後、私は、書かれた内容の最後に、 『しかし、』 と、一言書いて、 『続きを書いてきてくれる?』 とだけ言います。 子どもは、「?」という顔をします・・・・。 2度目に持ってきた作文は、 「○○君は、私に、・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 『しかし、』 私にもいけないところがあったと思う。 あの前に、無視したようなところがあったからです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 となっています。 多くの場合、相手ではなく自分自身の非を反省しています。 お互いに読み合うように言って読ませ、 その後に握手をさせます。 最後に、 『どうしても、まだ言いたいことがある?』 と聞くと、 「いえ、もうありません」 と、ほとんどの場合答えます。 『じゃあ、今まで以上に仲良くしようね』 こう言うと、優しい顔に子どもはなります。 自分の中に 「しかし」 のある子どもに育ってほしいと思っています。 ■自主研究授業が近づいてきました。 2日間の予定です。 先ほど、参観予定の愛媛の宮植先生と電話で話しました。 完全!?録音の心意気に感激しました。 また、授業もしたいとのこと。当然OKです。 1時間だけではなく、2日間ですからこちらも気合いが入ります。 今までにない「授業研究」にしたいと思っています。 今日から数日は「戦争」ですが、楽しい修行だと思って楽しみたいです。 ■「ありがとう」がセットになって出てくる指導 ガサツな言い方をする子どもがいます。 「○○さん、あれ取って!」 「○○君、これして!」 といった言い方です。 命令するような言い方をしてしまう子どもがいるのです。 そのときの態度は高圧的でもあります。 このような言い方や態度では、相手の子が要求どおりしたとしても、 その後に「ありがとう」は出てきません。 A「○○さん、持ってきて!」 B「・・はい・・(渡す)」 A「・・・・・・・・(、無言で受け取る)」 このような状態にしかならないのです。 私が二通りの言い方をしてみせます。 1つは、先の例のように、 私「○○さん、それ拾え!」 子ども「・・はい・・(拾う)」 私「・・・・・」 もう1つは、 私「○○さん、それ拾ってくれる?」 子ども「・・はい・・(拾う)」 私「ありがとう」 「どこが違う?」 と聞くと、 ・「ありがとう」がついてくる ということに子ども達はすぐに気がつきます。 「なぜ、後の方には『ありがとう』がつくのでしょうか?」 と聞くと、 ・命令じゃなくてお願いしているから ・顔の表情がやさしい ・言い方がやさしい と、その言い方の違いに気がつく子どもが出てきます。 実際に、2つの言い方を2人組でさせてみます。 命令ではなくお願いの言い方をすると、 「ありがとう」の言葉が自然に出てくることに、 子ども達は納得します。 「ありがとう」がセットになって出てくる話し方をしたいものです。 言葉と表情とタイミングを大切にする子どもになってほしいです。 ■あいさつのメリット 「あいさつをなぜしたほうがいいのですか?」 と聞くと、意外と多くの子どもは黙ってしまいます。 「エッ、何を今さら・・」 といった顔をして私の方を見ます。 特別にあいさつについて意識をしていないのでしょう。 「気持ちがいいから」 「相手が喜ぶから」 「相手と仲良くなれるから」 といったことは子ども側から出てくるのですが、 それ以上はなかなか出てこないのです。 あいさつのメリットを教える指導を行う必要があると思います。 特に、高学年ぐらいになったらキチンと教えるべきでしょう。 積極的に、自覚的にあいさつをさせたいからです。 ☆ メリットですから、まず、誰にとってよいことかを考えさせます。 「あいさつをすることはよいことだ」ということを確認した後、 黒板に磁石を1つ置いて、 「この磁石をあなただとします。 あいさつをします。誰にいいことが起こりますか? 考えられる人をすべて書きなさい。」 と指示します。 ・自分 ・相手 ・まわりの人たち(クラスの友達、先生方・・・) の3者が出てきます。 次に、それぞれの人に起こるよいことを考えさせます。 ここがポイントです。 どんな方法で、どの程度まで考えさせるか(気づかせるか) が勝負です。 ※今からここを教材研究します。がんばろうっ! と、調べ考えていたら、 「無言の自己紹介」 という言葉にぶつかりました。 言葉ではない態度の自己紹介のことです。 明日は、初めて教室に来られる方がおられるので、 自己紹介1つを取ってみてもいろいろしたいことが出てきました。 ※まだまだ教材研究は続きます・・・。 ■あいさつのメリット 2 あいさつのメリットを考えています。 思いつくまま書いてみます。 ・自分の調子(体調)を知ることができる。 ・自分を元気にしてくれる。 ・存在感をアピールできる。 ・多くの人と知り合える。 ・相手の理解を得られる。 ・相手の様子を理解できる。 ・人に関心を持つきっかけとなる。 ・会話のきっかけになる。 ・チームワークが生まれる。 ・生活にけじめがつく。 ・まわりの人に元気を与える。 ・相手やまわりに仲間意識を持たせる。 ・・・・・ このようなメリットを伸ばしていく方法を考えなければ・・。 ■表現の7か条 ■「5年1組の表現のやくそく7カ条」を作りました。 その時の授業の様子はMM「楽しい授業・学級づくり」で。 とってもおもしろいいい授業でした。決まったことは以下のとおりです。 前半は表現全般を、後半は学級メルマガを意識しています。 <5年1組の表現のやくそく7か条> 1.相手が読んでうれしくなるように書く。 2.プラスの出来事(内容)を書く。 3.学習したことを生かす。(表現の仕方) 4.みんなで学び合う。 5.自分の仕事をキチンとする。 6.先生に見てもらってO・Kをもらう。 7.困ったことがあればすぐに相談する。 ジャンル別一覧
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